広域フォトグラメトリの制作

今回は物体ではなく、動画撮影と360度カメラで空間のフォトグラメトリを行い、立体化したものをまとめました✍

まず最初に、動画撮影で公園のフォトグラメトリを行いました。

iPhone11proの動画(4K60fps)で、公園の端から中心にかけて囲むように撮影を行いました。(19年11月下旬撮影)

フォトグラメトリソフトは3DF Zephyrを使用しました。動画をソフトで読み込み、連番画像に書き出して計算をかけます。

公園 3DF Zephyr

こちらが完成した動画です。簡単に撮影したものですが、私が思っていたよりきれいに地面など生成されました。

広範囲でなく限られた範囲やルートがはっきりしている一本道のような場所だと、動画撮影の方が作業の手間もあまりかからず良さそうです。

次に、甲突川沿いのフォトグラメトリを行いました。

360度カメラ(Insta360EVO)で撮影を行いました。(19年11月下旬撮影)

撮影した動画をAdobe Premiere Proで六方向に分割し、RealityCaptureでフォトグラメトリを行いました。

甲突川沿い RealityCapture

日差しが強かったので光で白飛びしている部分や、水面、陰影が強い箇所は生成されませんでしたが全体の立体化は行えました。

次に、鹿児島市与次郎にある与次郎ヶ浜長水路のフォトグラメトリを行いました。

こちらも上記と同じように360度カメラで撮影を行いました。(19年11月下旬撮影)

RealityCaptureでフォトグラメトリを行いましたが、ソフト側の仕様が変わり、使用できる画像が2500枚以内から1000枚以内に減少したので、枚数を収めるため、360度カメラの映像編集ソフトInsta360 Studioで撮影した動画の画角を設定し、正面の一方向だけ映像を書き出し、それを元にフォトグラメトリを行いました。

与次郎ヶ浜長水路 RealityCapture

こちらが完成した動画です。周辺にトラッキングを行う対象物が少なく、上手くalignが設定できなくて大変でしたがなんとか形にはなりました。

次に、鹿児島中央駅前地下通路のフォトグラメトリを行いました。

深夜の人通りがない時間帯に撮影を行いました。(20年2月上旬撮影)

360度カメラで撮影した動画を四方向に分割し、枚数を抑えるため間隔を開けてフレームを切り取りました。

こちらが完成した動画です。夜に撮影したため、手ブレ補正が上手く機能せず動画内でチラつきが多かったので仕上がりに少しムラができました。

地下以外での暗い場所、エスカレーターのシルバー部分や光の照り返しがある箇所はスキャンができず、ポリゴンが破綻している所が多かったです。

フロアの中心部分は立体化できているので、これらのフォトグラメトリモデルを基準としてスケールを合わせて、細かい箇所のモデリングを行えば補完ができそうなので今後チャレンジしてみたいです🙂

枚数制限が大変でしたが、PPIライセンスという使用する画像素材の枚数や解像度に応じて金額が決まり、課金するという形式もあるみたいなので、大規模なものや素材によってはこちらの選択肢も今後考えてみたいと思います。

また、不完全な3DモデルでもTwinmotionと組み合わせたら面白い画が完成したので活用してみるのもいいかもしれません🎵

現在は外での素材撮影も控えており、世の中が大変な状況ですが、3Dで自宅にいながらでも楽しめるような物を作っていけたらなと思います✨

kura

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