[作品レポート]3Dプリンターを使用したキャラクター制作

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この作品は、「癒し」をテーマにしたオリジナルキャラクターの制作を目的とし、2014年7月~2015年2月の期間に制作活動を行いました。

 

まずは、制作の方向性を定めるために客観的な意見が必要だと思い、街頭と私が通っている学校内でアンケート調査を行いました。

 

 
アンケート調査に協力してくださった皆さまや、調査の手伝いをしてくれた友人たちに心から感謝申し上げます!
 

「あなたにとって癒しを感じる瞬間やものとは?」

という問いかけに対して、それぞれ多くの答えが返ってきました。
その中で、もっとも多かった答えの

「睡眠・動物とのふれあい・食事・ねこ」

というキーワードからラフイラストを描きました。
 
 
左のポンチョを着ている子が「にゃんこずきん」と言います。猫を擬人化した女の子で、デフォルメっぽくデザインしてみました。右のパジャマを着ている猫は「ねんねこ」と言い、アンケートの睡眠から考えました。
 
3DCGソフト「Maya」を使ってキャラクターモデリングを行い、レンダリングした画像がこちらです。
 
Mayaレンダリング
 

こちらの3Dモデルをもとに、実際に手で触れて見れるように3Dプリンターで出力・加工を施し、ジオラマフィギュアを制作しようと考えました。

 
使用した3Dプリンタは「ダヴィンチ1.0」という3Dプリンタです。全てのパーツを出力するのにかかった時間は47時間程でした。
 
3Dプリント
 

バランスが取れない部材を出力するときは、サポート材という支えを同時に印刷していきます。

 

 

ねこの周りについているものがサポート材です。出力後は、サポート材を取り外します。

 

3Dプリント サポート材

 

Dプリンターで出力後、塗装をするために表面をなだらかに加工します。アセトンという薬品で樹脂を溶かし、さらにヤスリをかけていきます。

 

アセトン処理

 

ヤスリをかけ終わると、次はエポキシパテという粘土のようなもので欠けたり、へこんでいるところを埋めていきます。

 

エポキシパテ

 

エポキシパテ

 

エポキシパテは乾燥すると、とても固くなるので、表面をヤスリで再度整えます。

 

乾燥

 

全体がなめらかになったら、サーフェーサーという塗装の下地になるスプレーを全体に吹き付け、乾燥させます。

 

下地処理

 

サーフェーサーは表面の細かい凹凸を埋める役割もあります。

 

最後に彩色を行ないます。今回使用したのは、ターナーのアクリルガッシュという絵の具で筆を使い、塗りました。

 

彩色

 

また顔部分には、転写シートというシールをプリンターで印刷し、貼りつけました。

 

デカール

 

そして完成した作品がこちらです。

 

3Dプリント フィギュア

 

モデリングのイメージ図と全く同じというわけではありませんが、完成した作品は愛嬌があるものになったと思います!

 

kura

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